中国パスポートでビザ無しで行ける国リスト(2023年12月更新版)
コンテンツ
- 1.中国普通パスポート所持者にビザ無し入国を認めている国・地域(26カ国)
- アジア(8カ国):
- アフリカ(8か国):
- アメリカ大陸(5か国):
- オセアニア(5か国):
- 2.中国パスポート所持者がアライバルビザ(落地簽證)を申請できる国・地域(44カ国)
- アジア(19か国):
- アフリカ(18か国):
- ヨーロッパ(1か国):
- アメリカ大陸(3か国):
- オセアニア(3か国):
- 3.中国パスポート所持者にビザ無しトランジットを認めている国と地域のリスト(41カ国)
- アジア(14か国):
- アフリカ(8):
- ヨーロッパ(8か国):
- アメリカ大陸(6か国):
- オセアニア(5か国):
- 4.中国と外国の相互ビザ免除協定を結んでいる国・地域で、中国の普通パスポートでビザ無し入国ができるところ
- ビザ無し国から見る想定できる旅行プラン
- 電子ビザ申請が可能な国
- ビザが必要な国に行きたい場合は?
こんにちは。行政書士の横山です。
中国の外交部(日本の外務省に相当)が、中国領事服務網のホームページで、
2023年12月時点の中国のパスポートで、ビザ免除またはアライバルビザなど、
「ビザ無し」に相当する国・地域のリストが更新されました。
(中国語ソース:持普通护照中国公民前往有关国家和地区入境便利待遇一览表(2023年12月7日更新))

中国领事服务网
次の4タイプに分けてリストアップされています。
2のアライバルビザの場合は、手続きが若干増えますので、ご注意を。
なお、重複する国もあります。
- 中国普通パスポート所持者にビザなし入国を認めている国・地域
- 中国普通パスポート所持者が、空港等でアライバルビザ(落地簽證)を取得可能な国・地域
- 中国普通パスポート所持者にビザなしトランジットを認めている国・地域
- 相互査証免除国のうち、中国普通パスポート所持者
1.中国普通パスポート所持者にビザ無し入国を認めている国・地域(26カ国)
アジア(8カ国):
- オマーン(阿曼)
- 韓国(済州島への30日間ビザなし入国、青少年学校旅行団体のビザなし入国)韩国-济州岛 ※ソウル、釜山などその他の地域を訪問したい場合は、ビザ申請が必要。
- ウズベキスタン(10日以内に中国または第三国に帰国する航空券をお持ちの場合、国際空港からのビザなし入国、およびウズベキスタン国営航空会社で10日以内にウズベキスタンを出発する航空券をお持ちの場合、陸路でのビザなし入国)乌兹别克斯坦
- イラン(伊朗)
- ベトナム(2020年7月から、ベトナムのフーコック島に渡航する外国人は、入国、出国、および30日以内の滞在ビザが免除されます。)越南 ※その他の地域を訪問したい場合は、アライバルビザを。
- ジョージア(2023年9月11日から、観光目的の中国国民のみに30日間のビザなし入国の便宜が実施)格鲁吉亚 ※一時期は、日本でもノマドの聖地と呼ばれてましたが、ジョージアを訪れる中国人が非常に多いと聞いています。中国国際航空や中国南方航空が、ウルムチ→トビリシ(ジョージア)まで就航しています。東京/関空~北京~ウルムチ~トビリシのフライトは激安でオススメ。
- タイ(2023年9月25日から2024年2月28日までの30日間のビザなし入国)泰国
- マレーシア(2023年12月1日から2024年12月31日まで ※2026年12月31日まで延長 )马来西亚 ※ちなみに隣国のタイ、シンガポールすべてビザ無しで渡航可能に!
アフリカ(8か国):
- ガボン(加蓬)
- モロッコ(摩洛哥)
- モザンビーク(莫桑比克)
- チュニジア(中国または海外からチュニジアに入国する中国人個人または団体観光客に適用)突尼斯
- ザンビア(赞比亚)
- フランス領レユニオン(資格のある旅行代理店が発行したビザなしバウチャーが必要)(法属留尼汪)※モーリシャスの近くですね。とても良いビーチリゾート!
- アンゴラ(短期商用訪問を含む短期観光でアンゴラを訪問する中国国民はビザなしで複数回の入国が可能)安哥拉
- ベナン(贝宁)
アメリカ大陸(5か国):
- アンティグア・バーブーダ(安提瓜和巴布达)
- ハイチ(海地)
- セントクリストファー・ネイビス(圣基茨和尼维斯)
- セントルシア(圣卢西亚)
- ジャマイカ(ジャマイカに30日以内滞在する観光客はビザ不要)牙买加
オセアニア(5か国):
- ミクロネシア連邦(密克罗尼西亚联邦)
- ニウエ(纽埃)
- サモア(往復または第三国行き航空券、第三国へのビザなどが必要)萨摩亚
- フランス領ポリネシア(認定旅行代理店が発行したビザ不要のバウチャーが必要)法属波利尼西亚 ※タヒチ島(塔希提島)が有名ですね。
- キリバス(基里巴斯)
2.中国パスポート所持者がアライバルビザ(落地簽證)を申請できる国・地域(44カ国)
アジア(19か国):
- オマーン(阿曼)
- アゼルバイジャン(阿塞拜疆)
- バーレーン(巴林)
- 東ティモール(东帝汶)
- カンボジア(柬埔寨)
- ラオス(老挝)※昆明から高鉄が出ていて訪問しやすくなりました。
- レバノン(イスラエルのビザまたはパスポートに出入国記録がないこと。)黎巴嫩
- マレーシア(シンガポール、タイ、インドネシア、ブルネイからマレーシアに入国する中国人のみ)马来西亚 ※現在ビザ無し渡航が認められています。
- バングラデシュ(公務、ビジネス投資、観光目的に限る)孟加拉国
- ネパール(尼泊尔)
- サウジアラビア(沙特阿拉伯)
- タイ王国(泰国)
- トルクメニスタン(事前にトルクメニスタン入国管理局に到着ビザを申請する必要あり)土库曼斯坦
- ブルネイ(文莱)
- シリア(叙利亚)
- イラク(伊拉克)
- インドネシア(印度尼西亚)
- ヨルダン(约旦)
- ベトナム(越南)
アフリカ(18か国):
- エジプト(埃及)
- アンゴラ(安哥拉)
- ボツワナ(博茨瓦纳)
- ブルンジ(布隆迪)
- 赤道ギニア(赤道几内亚)
- カーボベルデ(佛得角)
- ジブチ(吉布提)
- ジンバブエ(津巴布韦)
- コモロ(科摩罗)
- ルワンダ(卢旺达)
- マダガスカル(马达加斯加)
- モーリタニア(毛里塔尼亚)
- ナイジェリア(尼日利亚)
- シエラレオネ(塞拉利昂)
- サントメ・プリンシペ(圣多美和普林西比)
- ソマリア(索马里)
- タンザニア(坦桑尼亚)
- チュニジア(突尼斯)
ヨーロッパ(1か国):
- キプロス(故人の近親者など、緊急人道的状況での申請のみ)塞浦路斯
アメリカ大陸(3か国):
- エルサルバドル(指定国の有効なビザを所持している必要あり)萨尔瓦多
- ジャマイカ(仕事、商用、または30日を超える観光目的でジャマイカに来る一般パスポート所持者は、ジャマイカ入国管理局の事前承認があれば到着時にビザを申請可能)牙买加
- ボリビア(玻利维亚)
オセアニア(3か国):
- クック諸島(库克)
- パラオ(帕劳) ※パラオと中華人民共和国は国交がないですが、訪問できます。
- バヌアツ(瓦努阿图)
3.中国パスポート所持者にビザ無しトランジットを認めている国と地域のリスト(41カ国)
アジア(14か国):
- オマーン(阿曼)
- アゼルバイジャン(阿塞拜疆)
- バーレーン(巴林)
- 韓国(済州島での団体乗り継ぎ旅客のビザ免除、指定空港での団体ツアーのビザ免除、日本団体ビザを所持する中国人団体観光客のビザ免除、米国、カナダ、ニュージーランドなどへのビザ免除)
- カンボジア(柬埔寨)
- レバノン(黎巴嫩)
- バングラデシュ(孟加拉国)
- サウジアラビア(サウディア航空 Saudia Airlines またはフライナス航空 Flynas Airlines の航空券を購入した旅客は自動的にビザ免除の対象となります)沙特阿拉伯
- スリランカ(1. スリランカを連続した旅程で通過し、同じ航空便または船舶で第三国まで引き続き移動する旅客はビザ免除の対象となります。2. 航空会社が発行するリストに掲載され、次の第三国行きの航空便を利用することを証明し、約束した旅客はビザ免除の対象となります。ビザ免除の滞在期間は経由地によって異なります)斯里兰卡
- ウズベキスタン(乌兹别克斯坦)
- シンガポール(指定国の有効なビザを所持している必要があります)新加坡
- イラン(伊朗)
- ヨルダン(约旦)
- ベトナム(越南)
アフリカ(8):
- エチオピア(埃塞俄比亚)
- トーゴ(多哥)
- ガボン(加蓬)
- ケニア(肯尼亚)
- モーリタニア(毛里塔尼亚)
- モロッコ(摩洛哥)
- セネガル(塞内加尔)
- ザンビア(赞比亚)
ヨーロッパ(8か国):
ヨーロッパの国のトランジット可能というのは、あまりシチュエーションが想定できないですが、シェンゲンエリア以外の国への渡航時のトランジットですかね。例えば、スペイン経由で、イギリスに行くとか(もちろん、イギリスのビザを持っている場合)。
- オーストリア(奥地利)
- ポーランド(波兰)
- スイス(瑞士)
- キプロス(塞浦路斯)
- スロバキア(斯洛伐克)
- スペイン(西班牙)
- ハンガリー(匈牙利)
- イタリア(意大利)
アメリカ大陸(6か国):
- ハイチ(海地)
- ニカラグア(尼加拉瓜)
- ジャマイカ(1. トランジット旅客は空港の国際トランジットエリアに滞在するだけでビザは不要。2. トランジットのために入国する必要がある一般パスポート所持者は3日間のビザ免除期間を享受できる)牙买加
- アルゼンチン(阿根廷)
- ギアナ(圭亚那)
- チリ(智利)
オセアニア(5か国):
- パプアニューギニア(巴布亚新几内亚)
- クック諸島(库克)
- ミクロネシア連邦(密克罗尼西亚联邦)
- ニウエ(纽埃)
- サモア(萨摩亚)
4.中国と外国の相互ビザ免除協定を結んでいる国・地域で、中国の普通パスポートでビザ無し入国ができるところ
- アルバニア(阿尔巴尼亚)
- アラブ首長国連邦(阿联酋)※ドバイ、アブダビ、フジャイラなど
- アンティグア・バーブーダ(安提瓜和巴布达)
- バハマ(巴哈马)
- バルバドス(巴巴多斯)
- ベラルーシ(白俄罗斯)
- ベナン(贝宁)
- ボスニア・ヘルツェゴビナ(波黑)
- ドミニカ国(多米尼克)
- エクアドル(現在、中国の普通旅券所持者がエクアドルへ渡航する際は、事前にビザを取得する必要があります。)厄瓜多尔
- フィジー(斐济)※英語留学でも人気の国です。
- グレナダ(格林纳达)
- ジョージア(格鲁吉亚)
- カタール(卡塔尔)
- ラオス(老挝)
- マダガスカル(马达加斯加)
- モルディブ(中华人民共和国旅行证でも可。)马尔代夫
- モーリシャス(毛里求斯)
- サモア(萨摩亚)
- セルビア(塞尔维亚)
- セイシェル(塞舌尔)ビーチリゾートとしてもお勧め。観光地なので、中国のパスポート、予約済み航空券とホテルがあればビザなしで1か月滞在可能となっています。
- サンマリノ(圣马力诺共和国)※日本からサンマリノを訪れる場合は、イタリアに入ってから入国することになります。
- スリナム(苏里南)
- ソロモン諸島(所罗门群岛)
- タイ王国(泰国)
- トンガ(汤加)
- シンガポール(新加坡)
- アルメニア(亚美尼亚)
ビザ無し国から見る想定できる旅行プラン
このように、中国パスポート所持者に対するビザ無し(アライバルビザを含む)で行くことができるところと行けないところに変動があります。
近年、マレーシアや、シンガポールがビザ無しで渡航できるようになったことは大きな進歩ですね。時限措置ではあるものの、順調にいけば、今後も延長されることでしょう(最新情報は要確認です!!)。タイも加えて、東南アジアの主要国を周遊できます。
その他で、中国パスポートで渡航しやすい、UAE(ドバイなど)、カタール(ドーハ)にはヨーロッパ旅行の途中で、数日間立ち寄るのも良いですね。エミレーツとかカタール航空とか、中東の国のナショナルフラッグ(航空会社)は、サービスも良く、快適です。ヨーロッパに、直行便ではなく、中東経由で飛ぶのもなかなか良いですよ。ヨーロッパ旅行には、イギリスビザ、シェンゲンビザなど別途必要になりますので、ご注意ください。
ジョージアも、旅行先として、徐々に人気が出てきました。上記のコメントにも書きましたが、日本でもノマドの聖地と呼ばれていましたが、現在、ジョージアを訪れる中国人バックパッカーも非常に多いと聞いています。ジョージアは、ごはんもおいしいし、何よりワインがあります! 中国国際航空や中国南方航空が、ウルムチ→トビリシ(ジョージア)を就航しています。東京/関空~北京~ウルムチ~トビリシのフライトは、知る人ぞ知るフライトで、激安です。しかも、中国経由なので、途中の国のビザ(トランジット)を考えなくてよいところが大きなメリット。そして、ジョージアから、隣国のアルメニア、アゼルバイジャンとともに訪問すると、コーカサス地方をコンプリートできます。
リゾート地のパラオ、モルディブ、フィジー、少し遠くだと、セイシェル、モーリシャスも新婚旅行にオススメです。海のきれいさは、ハワイにも引けを取りませんよ。オセアニアの各国は、ビザ無しやアライバルビザでいけるところが多くあるので、マニアックなビーチリゾートも訪れると楽しいでしょう。問題は、日本から直行便のある国が少ないことで、NZ(ニュージーランド)オークランド経由や、オーストラリア経由となってしまうところ。オーストラリアビザのニーズが高くなっている要因です(トランジットでもオーストラリアはビザが必要)。
中国パスポートをお持ちの方の旅行プランとして、参考になれば幸いです。
電子ビザ申請が可能な国
電子ビザとは、申請時にパスポートを提出することなく、
オンラインで、申請書に記入し、必要書類のコピーを提出するシステムのビザです。
自宅に居ながらにして申請できますので、非常に便利です。
- オーストラリア(澳大利亚)←当事務所が申請を代行しています。お気軽にお問い合わせください。
- ニュージーランド(新西兰)
- トルコ(土耳其)
などがあります。
もっとも、各国によって、適用条件や滞在可能日数が異なりますので、詳しい説明は、中国領事服務網のホームページをご覧ください。
また、最新の情報を必ずご確認ください。
ビザ無しで渡航できる国がどんどん増えていく傾向にありますね。今後も、チェックしていきます。
ビザが必要な国に行きたい場合は?
オーストラリアの電子ビザ申請の手続きにつきましては、当事務所までお気軽にお問い合わせください。