Japan Job Seeker Visa 2023

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未来創造人材ビザ

日本国政府は、優秀な海外の人材を呼び込もうと、2023年2月17日の関係閣僚会議で、日本で活躍する外国人の高度人材を増やすため在留資格に新たな枠組みを設ける検討に入りました。日本政府はパブリックコメントを経て、4月24日から実施する予定です。
出入国在留管理の施策として次の2つの制度が新設されました。

1. 世界大学ランキングで100位以内の上位大学を卒業した外国人を対象に、日本で最長2年間、就職活動などができる在留資格「特定活動（未来創造人材）」を与える。
   
2. 年収2000万円以上の研究者らが1年で永住権を得られる仕組みも定める。
   

在留資格「特定活動（未来創造人材）」について

これは、世界大学ランキングの上位校の卒業者が就職活動で滞在できる期間を現行の「短期滞在」90日を変更し、在留資格の「特定活動」に「未来創造人材」という枠を新設し、最長2年の日本滞在を認めるという画期的な制度です。

国内外から優秀で若い人材の獲得競争が激しくなる中、東南アジアや欧州の各国には優遇措置を設けて自国に集めようとする制度がある。一方、日本では、海外の大学の卒業生が就職活動をしようとしても、長くても90日間の「短期滞在」の在留資格しか付与されないというのが現状でした。今回の新制度により、能力のある人が時間をかけて日本企業を見極めた上で定着する環境をめざします。

具体的には、英国や中国の機関が出す3種類の大学ランキングのうち2つ以上で上位100位以内に入る大学の卒業者を対象とします。就労も認めるため有給のインターンシップへの参加も可能になります。日本滞在中の２年間は、就職活動や起業の準備ができますが、就職先が見つかるまで期間の就労も可能で、家族帯同も認められます。海外の大学を卒業してから5年以内が対象で、年齢制限はありません。

岸田文雄首相は海外からの高度人材の受け入れに関し「世界に伍する水準の新たな制度の創設を含め改革を進める」と表明していましたが、これが具体的に決定したことになります。海外から優秀な人を招き入れ日本企業の競争力向上につなげることを目指しています。

特別高度人材制度については、在留資格「高度専門職１号」の既存の在留資格の中で、ポイント計算などを変更したり、高度専門職２号への移行の基準を少し変更することで実現するのでしょう。新しい種類の在留資格を創設するには、法律改正が必要になりますので、それは行わないはずです。

一方、未来創造人材の制度については、在留資格「特定活動」という、いわば「在留資格その他」とも言えるような在留資格のワンタイプとして作っていくので、これも告示を変えるだけで良く、法律改正には至りません。短い期間で新制度を運用していくには、この方法が採られます。

世界ランキング１００位以内を対象者として、２年間の滞在を認めるのは、香港で導入されている「Top Talent Pass Scheme（高端人才通行證計劃）」によく似ていますね。香港のこの制度趣旨も、豊富な実務経験と優れた学歴を持つ優秀な人材を世界中から引き付け、香港での機会を探ることを目指しているものです。香港のこの制度に基づいてビザ申請を希望する者は、申請時に香港における雇用先からのオファーを確保する必要はありません。日本のこの新制度においても、スポンサーベース（つまり、受け入れ先日本企業が確保）ではない状態でビザが認められるというのは、大きな変更点になります。日本の在留資格制度上、スポンサーがいなくても申請できるビザは本当にほとんどありません。

なお、香港の日本領事館においては、すでにJ-FINDビザの申請受付が始まっています。

こちらのページをご参照ください。ビザ（査証）【重要なお知らせ】

令和５年４月１４日付の官報で、特定活動告示が公表されました。

令和５年４月１４日官報より

特定活動　第５１号

次のいずれにも該当する１８歳以上の者が本邦において２年を超えない期間滞在して行う、就職活動及び本邦において貿易その他の事業の経営を開始するために必要な事業所の確保その他の準備行為を行う活動（以下、この号において、「起業準備活動」という。）並びにこれらの活動を行うために必要な資金を補うため必要な範囲内の報酬を受ける活動並びに起業準備活動に付随して行う報酬を受ける活動（風俗営業活動を除く。）

イ：申請の時点において、別表第１３に掲げる指標（いずれも直近のものに限る。）のうち、２つ以上において上位１００位までに掲げられている大学を卒業し、またはその大学の大学院の課程を修了して学位又は専門職学位（学位規則第５条の２に規定する専門職学位をいい、外国において授与されたこれに相当する学位を含む。）を授与された日から５年を経過していないこと。

ロ：申請の時点において、申請人の預貯金の額が日本円に換算して２０万円以上であること。

特定活動　第５２号

前号に掲げる活動を指定されて在留する者の扶養を受ける配偶者又は子として行う日常的な活動

別表第１３

1. QS (Quacquarelli Symonds) World University Rankings
2. The Times Higher Education World University Rankings
3. The Academic Ranking of World Universities (ARWU) by the Center for World-Class Universities (CWCU), Graduate School of Education of Shanghai Jiao Tong University

University List　対象大学リスト（２０２２年４月現在）

• Brown University ブラウン大学
• California Institute of Technology カリフォルニア工科大学
• Carnegie Mellon University カーネギーメロン大学
• City University of Hong Kong 香港城市大学
• Columbia University コロンビア大学
• Cornell University コーネル大学
• Delft University of Technology デルフト工科大学
• Duke University デューク大学
• Erasmus University エラスムス大学
• Fudan University 復旦大学
• Georgia Institute of Technology ジョージア工科大学
• Harvard University ハーバード大学
• Heidelberg University ハイデルベルグ大学
• Imperial College London インペリアル・カレッジ・ロンドン
• Institut Polytechnique de Paris パリ工科大学
• Johns Hopkins University ジョンズ・ホプキンス大学
• Karolinska Institute カロリンスカ研究所
• King’s College London キングス・カレッジ・ロンドン
• Korea Advanced Institute of Science and Technology 韓国科学技術院（KAIST）
• KU Leuven ルーベン・カトリック大学
• Kyoto University 京都大学
• LMU München university ルートヴィヒ・マクシミリアン大学(ミュンヘン大学)
• London School of Economics and Political Science ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス
• Massachusetts Institute of Technology (MIT) マサチューセッツ工科大学
• McGill University マギル大学
• McMaster University マックマスター大学
• Monash University モナシュ大学
• Nanyang Technological University 南洋理工大学
• National University of Singapore シンガポール国立大学
• New York University ニューヨーク大学
• Northwestern University ノースウェスタン大学
• Paris-Saclay University パリ第11大学
• Peking University 北京大学
• Princeton University プリンストン大学
• PSL Research University Paris パリPSL研究大学
• Seoul National University ソウル大学校
• Shanghai Jiao Tong University 上海交通大学
• Sorbonne University ソルボンヌ大学
• Stanford University スタンフォード大学
• Swiss Federal Institute of Technology Lausanne(EPFL) スイス連邦工科大学ローザンヌ校
• Swiss Federal Institute of Technology Zurich スイス連邦チューリッヒ工科大学
• Technical University Munich ミュンヘン工科大学
• The Australian National University オーストラリア国立大学
• The Chinese University of Hong Kong 香港中文大学
• The Hong Kong Polytechnic University 香港理工大学
• The Hong Kong University of Science and Technology 香港科技大学
• The University of Edinburgh エディンバラ大学
• The University of Glasgow グラスゴー大学
• The University of Hong Kong 香港大学
• The University of Manchester マンチェスター大学
• The University of Melbourne メルボルン大学
• The University of New South Wales （UNSW Sydney）ニューサウスウェールズ大学
• The University of Queensland クイーンズランド大学
• The University of Sydney シドニー大学
• The University of Texas at Austin テキサス大学オースティン校
• The University of Tokyo 東京大学
• The University of Western Australia 西オーストラリア大学
• Tsinghua University 清華大学
• University College London ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン（UCL)
• University of Amsterdam アムステルダム大学
• University of Bonn ボン大学
• University of Bristol ブリストル大学
• University of British Columbia ブリティッシュコロンビア大学
• University of California, Berkeley カリフォルニア大学バークレー校
• University of California, Irvine カリフォルニア大学アーバイン校
• University of California, Los Angeles カリフォルニア大学ロサンゼルス校
• University of California, San Diego カリフォルニア大学サンディエゴ校
• University of California, Santa Barbara カリフォルニア大学サンタバーバラ校
• University of Cambridge ケンブリッジ大学
• University of Chicago シカゴ大学
• University of Copenhagen コペンハーゲン大学
• University of Groningen フローニンゲン大学
• University of Illinois at Urbana-Champaignイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
• University of Michigan-Ann Arbor ミシガン大学
• University of North Carolina at Chapel Hill ノースカロライナ大学チャペルヒル校
• University of Oxford オックスフォード大学
• University of Pennsylvania ペンシルバニア大学
• University of Science and Technology of China 中国科学技術大学
• University of Southern California 南カリフォルニア大学
• University of Toronto トロント大学
• University of Washington ワシントン大学（州立）
• University of Wisconsin – Madison ウィスコンシン大学マディソン校
• University of Zurich チューリッヒ大学
• Utrecht University ユトレヒト大学
• Vanderbilt University ヴァンダービルト大学
• Washington University in St. Louis ワシントン大学（私立）
• Yale University イェール大学
• Yonsei University 延世大学校
• Zhejiang University 浙江大学

Nessesary Documents　必要書類

1. Application form
2. One photograph (a photograph that meets the required standard must be prepared and submitted with the application)
3. Documents proving that the applicant has graduated (or completed) from a university or graduate school with a bachelor’s degree or higher (a certificate of graduation (copy) from a university or graduate school or a certificate of graduation (or completion))
4. Curriculum Vitae
5. Schedule of stay
6. Documents showing the current balance of a bank or other savings account in the applicant’s name (copy of savings book, etc.)

※申請手続きの詳細については、変更になる場合があります。ご了承ください。

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