直近1年間(2021年8月~2022年8月まで)の外国人の入国者数について統計が公開されています。

出展:外国人入国者数及び日本人帰国者数の推移(速報値) 出入国在留管理庁

 

2022年7月の新規入国者(外国人)数は、月間111,403人。

そのうち、新規入国外国人観光客数は、7,903人

 

2022年8月の新規入国者(外国人)数は、月間99,857人。

そのうち、新規入国外国人観光客数は、10,826人

 

一方、観光庁発表の、外国人観光客の新規入国希望者数は、次のとおり(9月15日18時時点の発表)。

入国者健康確認システム(ERFS)から算出。

今後の新規入国希望者

2022年9月         14,576人(9/1時点の推定から)

2022年10月1日~31日  27,883人

2022年11月以降      8,007人

9月16日以降の新規入国希望者の国籍別内訳(上位5か国)

  1. 韓国          7,818人
  2. タイ          6,450人
  3. 米国          6,272人
  4. 豪州          2,805人
  5. マレーシア       2,721人

日本政府は、新型コロナウイルスの水際対策の大幅緩和を進めていますが、少しずつ効果が出ているようです。

米国籍、カナダ国籍、台湾籍の方の電子ビザ制度もスタートしています。

しかし、ビザ免除国だった国籍者にとって、そもそもビザ申請を行うことは足かせになっているでしょう。

(9月までの出国前検査(PCR陰性証明)も大きな足かせになっていました。9/7以降は、ワクチン接種3回完了者は、隔離不要、証明書不要となっています。)

入国者数の上限撤廃、個人旅行解禁とあわせて、査証(ビザ)免除の再開が必要だと痛感します。

せっかくの円安でインバウンドの恩恵を受けやすいのですから、

ビザ免除(VISA WEAVER)の68か国・地域の方々に対して、ビザ免除措置を再開させるべきでしょう。

 

例えば、コロナ前の2019年8月の訪日観光客数は、月間250万人に及びました。(2019年一年間の訪日観光客数は、約3190万人)

それが一気に戻ってくることはあまり考えられません。というのも、この250万人のうち、100万人余りが中国からの観光客だったからです。

ビザ免除を再開しても、それが原因で中国からの観光客が増加する要因にはなりえません。中国はビザ免除国ではないからです。

また、中国のゼロコロナ政策の堅持から、日本に観光に行こうというインセンティブにはなりえなく、逆に海外への旅行を差し控える傾向はまだ続くでしょう。

このように、日本が国境を開けば、外国人がコロナ前と同じように一気に押し寄せると考えているのは、幻想にすぎません。

当然ですが、相手国側の事情にも大きく左右されるからです。

どうせ、一気には戻らないのですから、制限を解除することをためらう必要性はありません。

 

 

68 Countries and Regions for Visa Exemptions

  1. Andorra
  2. Argentina
  3. Australia
  4. Austria
  5. Bahamas
  6. Barbados
  7. Belgium
  8. Brunei (14 days)
  9. Bulgaria
  10. Canada
  11. Chile
  12. Costa Rica
  13. Croatia
  14. Cyprus
  15. Czech Republic
  16. Denmark
  17. Dominican Republic
  18. El Salvador
  19. Estonia
  20. Finland
  21. France
  22. Germany
  23. Greece
  24. Guatemala
  25. Honduras
  26. Hong Kong
  27. Hungary
  28. Iceland
  29. Indonesia
  30. Ireland
  31. Israel
  32. Italy
  33. Latvia
  34. Lesotho
  35. Liechtenstein
  36. Lithuania
  37. Luxembourg
  38. Macao
  39. Malaysia
  40. Malta
  41. Mauritius
  42. Mexico
  43. Monaco
  44. Netherlands
  45. New Zealand
  46. North Macedonia
  47. Norway
  48. Poland
  49. Portugal
  50. Republic of Korea
  51. Romania
  52. San Marino
  53. Serbia
  54. Singapore
  55. Slovakia
  56. Slovenia
  57. Spain
  58. Surinam
  59. Sweden
  60. Switzerland
  61. Taiwan
  62. Thailand (15 days)
  63. Tunisia
  64. Turkey
  65. United Arab Emirates
  66. United Kingdom
  67. United States
  68. Uruguay