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- 私のオーストラリアへのビジタービザ(観光ビザ)が拒否されてしまいました。何故でしょうか?
- オーストラリアの観光ビザが拒否となってしまった、主な原因は、次の二つによることが多いです。
- 一つは、資力の要件を満たしていないこと。
- もう一つは、オーストラリアから出国して、日本に戻るだけの十分な理由がないこと。
この二つのケースが多いです。
そのほかにも、イミグレーションからの要求に応えていない、必要な書類を出していない、その書類が偽造の疑惑がある、素行善良ではない、または、健康状況が悪い、といった理由もあります。
大きな原因としては、イミグレーションから送られてきた拒否のレターを見ればわかると思います。
オーストラリアの観光ビザ拒否の理由
詳しく解説していきます。
「経済力の要件を満たしていないこと」
まず、一つ目の「経済力の要件を満たしていないこと」から見ていきます。
オーストラリアに旅行中滞在し、オーストラリアを出国するために、十分なお金(経済力)があることを証明する必要があります。
もしかしたら、あなたは、経済力はあるのに、それをうまく証明できていなかったから、不許可になってしまったのかもしれません。
経済力の証明のための書類の例としては、
- 銀行取引明細書
- 給与明細
- 課税証明書
- クレジットカードの限度額が分かる書類
などがあります。
これらのなかにまだ提出していないものがあれば、準備して再申請を検討されても良いかもしれません。
「オーストラリアから出国して、日本に戻るだけの十分な理由がないこと(No sufficient incentives to return to Japan)」
次の「オーストラリアから出国して、日本に戻るだけの十分な理由がないこと」について説明します。
実は、私の感覚では、この理由により不許可となるケースが一番多いと感じています。
あなたは、オーストラリアに行く目的が本当に観光旅行なのか、という点を疑われています。オーストラリアに入国したのち、出国せず、そのまま居続けるのではないか、移民目的ではないかという疑いです。その疑いを払拭する必要があります。
このイミグレーションの疑いを晴らすのは容易ではありません。
それはあなたが、日本人ではなく、日本が母国ではないからです。
対策としては、オーストラリアの旅行から帰ってきて、日本で何をするのか、それを説明する気持ちで書類を準備することです。
あなたは、日本で何年間か生活してきたと思います。
そうすると、当然ですが、日本に仕事があると思いますし、まだ社会人になっていない方は、学校に通っていることでしょう。
家族や親戚もいるかもしれません。日本に不動産を所有しているかもしれませんね。
これらを証明する書類を準備していくことで、あなたが本当に一時的にオーストラリアに行くだけで、旅行を終えたら、日本に戻ってくることが確実であるという印象をイミグレーションに与えることができます。
証明書類の例は、次のとおりです。
- 日本の会社発行の、休暇許可証明書、
- 通学先の学校からの在学証明書、
- 日本の不動産(持ち家)を所有していることの証明書、
- 日本に家族が住んでいることの証明書、
- 日本の長期の在留資格
などが考えられます。
ここから分かるように、日本に来たばかりの外国人や、会社を辞めてから(または、学校を退学してから)オーストラリアに行こうと計画している外国人、日本の在留期限がもうすぐ到来してしまう外国人にとって、この疑念を晴らすのが困難であるため、容易に不許可につながってしまいます。
例えば、中国に住んでいる中国人が、オーストラリアビザを申請するのと、日本にいる中国人が、日本からオーストラリアビザを申請するのとでは、準備する書類の種類が異なります。これは、中国に帰るのではなく、日本に帰ることを立証しなければならないからで、そもそものビザ発給要件に立ち返って、オーストラリアを出国する意思をどうやって見せていくか、という点を考えて検討していきます。
おそらく、この考え方や視点は、母国の移民アドバイザーの会社とは異なる点だと言えます。
実際に、日本在住の中国人の方で、中国帰国中に、中国の旅行会社にオーストラリア観光ビザの申請を依頼したところ、イミグレーションから拒絶の結果通知を受け取ることになったというお話もいただいています。
当事務所で行政書士がビザ申請を代行。
当事務所では、訪問ビザの申請を代行いたします(オンライン申請)。
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