アメリカビザ申請後、DS-5535の提出を求められました。これは何ですか?
観光ビザ(B2ビザ)申請のために、アメリカ大使館でビザ面接(インタビュー)が終わってほっとひと安心していたところ、なんと数日後に、このDS-5535 “Supplemental Questions for Visa Applicants(ビザ申請者への追加質問書)”の追加要求の通知がメールで届き、ショックを受けることがあります。
DS-5535追加質問書とは、米国国務省(大使館)が、あなたを「高度な審査」が必要なビザ申請者である、と判断した場合に提出を求める書式です。
2017年に当時のトランプ大統領が導入を開始した取り組みの一つで、米国市民権・移民業務局(USCIS)による、外国人観光客に対する「審査の強化」の一環の一つです。トランプ政権時代には、特に指定する6か国からの渡航を部分的に禁止していたことは記憶に新しいところです。そのような国籍者の方に、DS-5355が届く場合が多いです。
あなたが、このDS-5535追加質問書を求められたということは、米国大使館がビザの最終決定を下すにあたって、さらに詳しい情報を求められていることを意味します。しかし、一方で、面接時にすぐに拒絶された場合とは異なり、ビザ審査が進行している証左だとも言えます。米国大使館は、あなたからの回答を確認してから、米国ビザ取得の適格性を判断します。要求された質問にすべて回答すれば、ビザが許可される可能性は十分あります。しかし、回答が遅れたり、適当な回答をした場合、ビザ申請の処理が遅れたり、拒否されるすることもあります。
従いまして、あなたは、求められているすべての質問に、正しく、注意深く、回答してください。記憶があいまいな場合は、その旨をきちんと明記すべきです。
DS-5535補足質問の内容は、主に次のとおりです。
- 過去15年間の渡航歴(渡航資金の出所を含む)
- 過去15年間の居住地
- 過去15年間の職歴・雇用歴
- 申請者のすべてのパスポート番号と発行国
- 申請者のすべての兄弟姉妹、配偶者等(前婚含む)、子の氏名と生年月日
- 過去5年間のソーシャルメディアのアカウント名
- 過去5年間の電話番号と電子メールアドレス など。
これらの質問を回答後、メールで提出します。
提出後、どのくらいの期間で結果が出るのかは、ケースによって異なるため、はっきりした基準は示されてはいません。実例においても、約2週間から8カ月以上という幅があります。