コンテンツ
- 中国人のイギリス観光ビザ申請方法(日本在住者向け)
- 中国籍・日本在住者向け
- イギリス観光ビザとは?(Standard Visitor Visa)
- VISAの種類
- 申請の流れ(オンライン+VFS方式)
- GOV.UK オンライン申請書記載方法
- ビザ申請のページ
- 申請場所
- 質問に回答
- 申請費用の支払い
- チェックリストの印刷
- ビザセンターへの予約
- ビザセンターへ持参する書類の準備
- 必要書類リスト(日本在住・中国籍向け)
- ビザセンター訪問
- パスポートの受け取り
- よくある不許可理由と対策
- 終わりに
- よくある質問(FAQ)
- Q1:日本在住ですが、どの国で申請しますか?
- Q2: 対応地域を教えてください。
- Q3: 生体認証はどこで行えますか?
- Q4: 英国大使館に行く必要がありますか?
- Q5: 英国ビザで、アイルランド(Ireland)に行けますか?
- Q6: 英国にはトランジットだけですが、英国ビザは必要ですか?
- Q7: 対応言語を教えてください。
- Q8:航空券やホテル予約は必須ですか?
- Q9:前回他国のビザで拒否されたのですが、影響しますか?
- 当事務所サポート案内
- 当事務所で行政書士がビザ申請を代行
- 申請サポート・ご相談について


中国人のイギリス観光ビザ申請方法(日本在住者向け)
中国籍・日本在住者向け
イギリス観光ビザ(UK Standard Visitor Visa)申請ガイド(最新版)
日本在住の外国人の方が、英国(イギリス)に観光/短期留学・ホームステイなどの目的で行く場合、事前にビザの取得が必要です。
このページでは、日本在住の中国籍の方がイギリス観光ビザを申請する際に必要な情報を、最新ルールに基づいて整理しています。
まず、重要なポイントをまとめると:
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 申請方法 | オンライン申請(GOV.UK)+ VFS指紋登録 |
| 必要書類 | パスポート、在留カード、資金証明、勤務証明、日本の在留資格証明など |
| 審査期間 | 通常:約3〜6週間(繁忙期は延長) |
| 英語翻訳 | 必須 |
| 申請難易度 | アメリカ、オーストラリアよりやや厳しめ(提出書類が多め) |
このあと、行政書士が、手順・必要書類・注意点・不許可リスク回避方法を詳しく説明します。

イギリス観光ビザとは?(Standard Visitor Visa)
VISAの種類
観光目的、親族・知人訪問目的、語学研修目的、ホームステイ目的、出張等短期での英国滞在を希望する場合、取得すべきVISAは、
Standard Visitor visa
(スタンダード・ビジター・ビザ)
になります。
観光目的以外でも、6か月以内で、次の渡航目的であれば、同じスタンダード・ビジター・ビザを申請します。
- 家族や友人に会うため(親族・知人訪問)
- 英国を通過して他国へ行くため(トランジット)
- 会議参加や、商談、面接に出席するため(出張)
- 学校の交換プログラムに参加するため
- 30日以内のレクリエーション・コース(ダンス・コースなど)を受講するため
- 認定教育機関(語学コース)での学習目的、実習参加のため
- 入試、試験の受験のため
英国大使館からの発表によると、世界的にビザ申請の需要が高まっているため、スタンダード・ビジター・ビザの手続きが、通常よりも時間がかかっているとのことです。
渡航の手配をされる際には、このことを念頭に置いてください。
申請前、または申請に対する決定前に、航空券やホテルの予約をする必要はありません。
ビザが許可されてパスポートがお手元に届くまでは、返金や変更の利かない航空券やホテルの予約をしないことを強くお勧めします。

申請の流れ(オンライン+VFS方式)
スタンダード・ビジター・ビザの申請の流れは大きく分けて次の4段階になります。
- GOV.UKから、オンラインで申請書を記入(すべて英語)、送信する
- ビザ申請手数料を支払う(クレジットカード等)
- UK VISAアプリケーションセンターのサイトから、生体情報提供の予約をする
- 書類を準備して、UK VISAアプリケーションセンター(ビザ申請センター)に行き、生体情報を提供する
次に、GOV.UKオンライン申請書の記載方法について、詳しく見ていきます。
GOV.UK オンライン申請書記載方法
オンライン申請は、
のページから入力していきます。

Standard Visitor Visa申請画面
ビザ申請のページ
英語ページになりますが、チェックボックスで中国語を選択することもできます。

言語選択画面
申請場所

所在地
まずは、所在地を選びます。
ここでは、現在居住していて、生体情報の提供を行うことができる場所になりますので、
「JAPAN 日本」を選びます。
国籍について聞いているわけではありません。
CHINA(中国)ではないので、ご注意ください。
質問に回答
そして、一つ一つ質問に回答し、個人情報を入力していきます。
質問事項は、次の段落に分かれています。
- 申請者の個人情報
- 渡航計画
- 配偶者・パートナーの情報
- 扶養家族の情報
- 両親の情報
- 仕事の情報
- 収入と支出
- 宿泊予定
- 過去の渡航歴
- 英国居住の家族の有無
- 英語能力
時間がかかりますが、
慎重に、正しく回答してください。
すべての質問に回答しましたら、回答に間違いがないかを確認して、
申請書の作成は完成です。
申請費用の支払い
申請費用の支払いと面接の予約も、オンラインで行います。
ビザの種類と有効期間によって、費用が異なります。
例:Short-term (up to 6 months, single or multiple entry)の費用:27,146円(2025年12月時点)
詳しくは、
からご確認ください。
費用の支払いは、クレジットカードでできます。
なお、このビザ料金以外にも、後述するビザセンター(VAC)に支払う費用が別に掛かります。

支払いが済んで、初めて生体認証の情報提供に行くことができますので、
頑張って手続きを進めてください。
チェックリストの印刷
ここまでの作業が終わりますと、
Document Checklist
がダウンロードできるようになります。
これをダウンロードして、印刷しておきます。

チェックリスト
ビザセンターへの予約
ここまで済みましたら、
登録したメールアドレスに、英国査証移民局からのメールが届いていると思います。
次のステップとしては、
UK VISAアプリケーションセンターのサイトに進んで、
生体認証とパスポートの提出を行う手続きに入ります。

UK VISA Application Centreの登録サイト
GOV.UKのサイトとは異なるサイトになります。
改めてユーザーのメール登録が必要になります。
ビザセンターへ持参する書類の準備
当日、持参する書類の準備も忘れずに行います。
書類は規定により、すべて英語(またはウェールズ語)か、それらの言語の訳文である必要があります。翻訳文の場合、適切な訳者による、翻訳証明があることが求められます。
オンラインで書類をアップロードすることもできますが、当日、ビザセンターに持参し、スキャンしてアップロードしてもらうのがスムーズです。

必要書類リスト(日本在住・中国籍向け)
実際に必要となる書類は、各人のケースによって若干異なるため、
ここでは、一般的なケースとして、日本在住の外国人の方で、日本で仕事しているか、
または、日本人の配偶者など身分系ビザで生活している場合を前提に、必要書類を挙げています。
もちろん、ケースによっては、これ以外の書類も必要となります。
- Appointment Confirmation: ビザ申請センターの予約確認書
- ドキュメントチェックリスト: オンライン申請後にダウンロードするチェックリスト。これに沿って書類を準備します。
- パスポート 原本
- 在留カードの表裏面のコピー
- 母国のIDカード(身分証・National identification card)コピー
- 財力証明; 本人または費用負担者の通帳コピー
- 銀行口座の預金残高証明書(英文)
- スポンサーから受けられるサポートの証拠(以下の詳細を含む どのようなサポートがどのように提供されるのか
- 渡航歴がわかる過去10年以内の失効後のパスポートのコピー
- 世帯全員の記載のある住民票(英訳が必要)
- 日本国籍の配偶者の場合は、日本国籍者の戸籍事項全部証明書(戸籍謄本)(英訳が必要)
- 本人または費用負担者の日本での在職証明書・休暇証明書(英文)
- 数か月分の給与明細書のコピー(英訳が必要)
- 所有する不動産の登記事項証明書(英訳が必要)
- 直近年度の住民税の課税証明書・源泉徴収票(英訳が必要)
- (年金生活者の場合)日本年金機構が発行した、公的年金等の源泉徴収票(英訳が必要)
- 旅行計画書(英文)
以下、未成年の子が渡航する場合:
- 出生証明書またはその他の法的文書(養子縁組の書類など)、 あなたとあなたの父母または法定代理人との関係を示すもの。
- 父母、保護者(法定代理人)のパスポートコピー(署名とパスポート番号が記載されている頁含む)。父母がパスポートを持っていない場合は、身分証明書や運転免許証など、署名のある他の公的書類のコピーを提出。
- 父母、保護者(法定代理人)からの署名入り書簡で、英国に渡航する同伴者の氏名、生年月日、国籍を記載し、同意したことを示すもの。
など。
ビザセンター訪問
次に、指定された予約の日時に、ビザセンター(VFS Japan)を訪問します。
英国大使館・領事館ではありません。間違えないように、きちんとビザセンターの住所を確認するよう、ご注意ください。
ビザセンターは、「VFS グローバル」が、UK Visas and Immigrationの公式パートナーとして、その業務を担っています。
日本には、東京と大阪、二か所あります。どちらかに訪問する必要があります。
関西にお住まいの方でも、東京で申請が可能ですが、予約を一度設定すると変更が不可となります。
なお、大阪での申請は、東京より約1万円高くなります。
指紋(十本の指すべて)を押印し、写真撮影することになりますので、本人が直接出向く必要があります。代理人は認められません。
原則、同行者は、入館することができません。ただし、16歳未満の子供が申請者の場合は、大人の同伴が必要です。
ビザセンターに追加費用を支払うことで、
- プレミアムラウンジ(Premium Lounge)の利用
- パスポートの郵送返却サービス
- 営業時間外申請
- 予約なしでぷらっと訪問
- パスポートを預けることなく審査(Keep my passport)
- 優先ビザサービス
といった各種サービスを受けることができます。
優先ビザ・プライオリティビザ(PV)とは、ビザ審査の全段階において優先して処理を行ってくれるサービスです。ただし、日数が確約されているものではありません。
優先ビザサービスを申し込める場合は、是非申し込むことをお勧めします。
というのも、申込者が多すぎて、優先処理の枠がすぐに埋まってしまい、申し込みたくても申し込めない事例が確認されています。
英国ビザ移民局(UKVI)からも、Standard visa申請の処理件数を確保して、段階的に全ての申請者に向けた総合的な審査期間の短縮を行う為に、新規のVisit Visa申請におけるプライオリティビザ(PV)の予約枠を削減しているとの発表がありました。

パスポートの受け取り
申請結果は、メールなどで知らされます。
パスポート郵送返却サービスを利用していない場合は、本人がパスポートを、指定時間内に受け取りに行く必要があります。
結果通知は、ビザセンター(VFS Japan)から連絡がありますので、連絡を受ける前のVFS Japanへの訪問はできません。
指定時間は厳格に決まっていますので、ご注意ください。
なお、追加費用で、時間外受け取りも可能となります。
よくある不許可理由と対策
不許可になる場合はあるのでしょうか?
ビザ申請後、残念ながら不許可となってしまうこともあります。
一般的には、たとえば、中国国籍の方で、日本で安定的な在留資格を持っている方は、きちんと適切な申請を行えば、許可されます。
しかし、あるお客様は、専門家に依頼することなく、ご自身で申請した結果、不許可の通知が来てしまいました。
その理由は、「Immigration Rules Appendix V」の「V 4.2 から V 4.6」の要件に該当していないため、というものでした。この規定は、本当に短期訪問目的で英国を訪問するのか疑わしい場合、訪問に必要となる財力が疑われる場合、就労目的と疑われる場合があります。
そして、これらの要件に該当していることをうまく立証できていない場合も含まれます。つまり、せっかく立証書類をいろいろ用意したのに、書類の翻訳(英文翻訳)をしていなかった方や、適切な翻訳者による翻訳ではなかった方も不許可となっている事例があります。これについては、きちんと書類を準備出来れば、本来は許可されるべき案件でした。
また、毎月の給与の金額から鑑みて、英国観光に十分な旅行費用が賄えないと考えられるという理由で不許可になった方もいます。いわゆる「見せ金」が疑われるような、直前に高額の入金をすることはお勧めできません。
どのように対応すべきかについては、ケースによって異なりますので、お問い合わせください。
当事務所の豊富な実績に基づいて、最適な申請をアレンジいたします。
終わりに

以上が、日本に住んでいる外国人が、英国の観光ビザを取得する流れになります。
いかがでしたでしょうか?
次に、お客様からよくいただくご質問にお答えします。
よくある質問(FAQ)
Q1:日本在住ですが、どの国で申請しますか?
日本国内にあるビザセンター(VFS Japan)で申請します。帰国して申請する必要はありません。
Q2: 対応地域を教えてください。
日本全国対応可能です。メール、郵送でお申込みいただけます。
ただし、次の質問のとおり、生体認証を行うビザセンター(VFS Japan)の場所は、場所が限られており、現地を訪問する必要があります。
当事務所は、東京・日本橋にありますので、お近くの方は、ご来所いただけるとスムーズです。
Q3: 生体認証はどこで行えますか?
UK VISAアプリケーションセンタとなる、VFS. GLOBALは、東京と大阪にございます。
ビザ申請の際に登録したセンターでのみ、生体認証の登録が受け付けられますので、あらかじめご自身が訪問できるところをご確認ください。
ただし、大阪での申請は約1万円ほど高くなります。
Q4: 英国大使館に行く必要がありますか?
英国大使館に行く必要はなく、絶対に行かないでください。大使館に行っても入館できません。逆に追い返されます。(笑)
Q5: 英国ビザで、アイルランド(Ireland)に行けますか?
アイルランドのビザが別途必要になります。British Irish Visa Schemeにより、BIVSと注記のある英国ビザをお持ちの方は、ビザなしでアイルランドに入国することができますが、日本からでは、このスキームは利用できません。
Q6: 英国にはトランジットだけですが、英国ビザは必要ですか?
例えば、飛行機で英国を経由して第三国に行く場合であっても、ビザは必要です。英国のボーダーコントロール(入管)に入るか入らないかで、申請するビザが異なります。
Q7: 対応言語を教えてください。
中国語・英語での対応が可能です。ベトナム語、タイ語、ミャンマー語等の特殊言語は、申し訳ございませんが、対応しておりませんので、日本語でのご連絡をお願いします。
Q8:航空券やホテル予約は必須ですか?
必須ではありませんが、旅行日程や滞在目的を説明できる計画書は必要です。
Q9:前回他国のビザで拒否されたのですが、影響しますか?
イギリスは過去のビザ歴を厳しく確認します。追加説明書(Explanation Letter)が必要です。
当事務所サポート案内
当事務所で行政書士がビザ申請を代行
当事務所でも、英国観光ビザの取得サポートを行っております。
①オンライン申請、②書類の翻訳、③ビザサポートセンターへの訪問予約
この3つのサービスをご提供します。
ビザサポートセンターへの訪問と生体認証は、ご自身で行っていただく必要がありますが、適宜サポートします。
Email: info@lawoffice-yokoyama.com

申請サポート・ご相談について
イギリス観光ビザは、申請手順や必要書類だけでなく、資料の翻訳・説明内容の書き方が審査結果に大きな影響を与えます。
「条件に当てはまるか不安」「書類の書き方がわからない」という方は、まずはご相談ください。
※相談は予約制です。申請結果を保証するものではありませんが、最適な申請方法をご案内します。
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